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部活動の休日における利点は

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? 練習時間を豊富にとれる?オールコート、場所の確保
? 練習試合の日程が組める?生徒のエネルギーを燃焼できる
? 集中して活動が出来る?休養と疲労回復、反省ができる
? 普段練習のできない技術指導ができる?社会、家庭での活動ができる

 

部活動の休日における利点は、時間的余裕の中で、練習時間が豊富にとれること。集中して練習に取り組めること。内容の充実、レベルのアップ、場所の確保。そして練習試合を行うことができることが挙げられる。一週間の中で、休日の練習がメインになっている。休日に、これだけの内容が行われる背景には、昔通の授業日に十分に練習時間を取れないこと、場所が確保されていないことや、指導者が練習時間に完全に練習に付けないことなどもひとつの要因として考えられる。
また、休日の利点を休むことにより、休養がとれること。疲労回復に役立つこと。積極的に休むことにより、プラスになるという考え方も2割弱ほどあった。より効率的な休み方が練習計画を立てる上で参考になるのではないか。

 

?休日に部活動を行うことによる支障は

 

休日に部活動を行うことによる支障は

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?家庭に支障、家庭サービスが出来ない?本務に支障がでる
?指導者の休息、自分の時間がとれない?生徒の疲労度が心配である
?指導者の健康問題上問題である?生徒の休みが無くなる

 

前記の利点に対して、休日に部活動を行うことにより、指導者の家庭生活に対する問題が非常に大きいこと。家庭生活に余裕が無く、家庭サービスができないこと。また指導者自身の時間がなく、休息がとれず健康上の問題に発展するケースや、本務に対する支障が生じることも報告された。
また、生徒の疲労度の心配、生徒に休日が無くなることへの問題も提起された。使いすぎ、オーバートレーニング等の問題も絡んでくる。
指導者の生活(特に家庭生活)に対する支障は大きな問題である、現在の部活動における大きな課題のひとつは、指導者の確保ではないか。休日も部活動を行うことが、当然という考え方が存在しているのならば問題を有する。この問題が現状のままでは、部活動に携わる教員数が、減少していく可能性が大きい。多くの教員が自分や家庭の時間を割いて部活動を取り組んでいる実状について考えていく必要がある。また、この問題に対しては、指導者の年齢層・家族構成・夫婦共働きなどにより差があると思われる。

 

休日に部活動を行うことにより家庭に影響ありますか

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